コーヒー好きのあなたへ。
外出するとき、自分のお気に入りのコーヒーを水筒に入れて持ち歩いたことがあるでしょう?
そして「ん?なんかいつもと味が違う・・・」と思ったこともあるでしょう?
そうなんです、コーヒーって水筒に入れて持ち歩くと味が変わるんですよ。
家で飲んでいるときにはあんなに美味しいのに、水筒に入れて持ち歩いた先で飲むと何故か美味しくない。
外で珈琲を買うと高いし、そして大して美味しくもないから自分で気に入っているコーヒーをわざわざ入れて持ち歩いているのに・・・
これ、誰もが経験したことのあることなんですね。
さらに珈琲が美味しくないばかりか危険だっていう説もある・・・
これ本当でしょうか?
というわけで今回は、珈琲を水筒に入れて持ち歩く際になぜ美味しくなくなるのか、さらに水筒に入れて持ち歩く危険性について説明していきます。
水筒に入れたコーヒーは何故まずいのか
さて、外出する際に珈琲を水筒に入れて持ち歩く場合、もっとも多い悩みは「なんだか美味しくないぞ」ということでしょう。
これはほとんどの人が感じることで、ちゃんとした理由があるんです。
珈琲が美味しくないと感じる原因、それは「酸化」です。
酸化というとちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、要は「劣化・老化」のとこです。
鉄は空気中の酸素に触れることで酸化し、その結果サビ(酸化鉄)が生じます。
私たち人間も、年齢を重ねることで老化しますよね?
この老化というのは、体内の酸素(活性酸素)が細胞にダメージを与えることで起きる現象です。
自然界には酸素によって老化・劣化するものはたくさんあります。
コーヒーもそのひとつ。
コーヒーが空気に触れることで、空気中の酸素によって酸化していきます。
その結果、風味が変化し「なんだか匂うぞ・・・それにちょっと酸っぱい感じもするし」といった「美味しくないコーヒー」になっちゃうわけですね。
あなたがお気に入りの美味しいコーヒーを水筒に入れて持ち歩いている間に、コーヒーは酸化して味が変わってしまうんです。
酸化。
これがコーヒーの味を美味しくないものにしてしまう犯人だったんです。
コーヒーを水筒に入れると危険・・・って本当?
またコーヒーを水筒に入れて持ち歩くのは危険だから止めとけ、という意見もあります。
いったい何が危険だというのでしょうか?
色々と調べてみると、おもに3つの理由がありました。
1.金属が溶け出す
水筒の内面は金属で出来ているものが多いですが、この金属部分が傷ついた状態でコーヒーを入れて持ち歩くと、コーヒーの酸化とともに金属表面を溶かしてしまい、それがコーヒーとともに体内に入ってしまう恐れがあるのだそうです。
これは可能性としてはゼロとは言えないかもしれませんが、よほど古い水筒でも無い限り最近の水筒の内面はステンレスですから、コーヒーによって溶け出すと言うことはほぼ無いと言っていいでしょう。
ステンレスは医療機器などにも使われている合金ですから、人体に有害なものが溶け出すことを気にする必要はありません。
金属が溶け出すという意見は心配しなくて良いでしょう。
2.汚れが溜まる
水筒のフタ部分には気密性を保つためにゴムやシリコン製のパッキンが使われていますが、この部分に汚れが溜まりやすいのは事実です。
ですから頻繁に水筒を使用する場合、このパッキン部分に汚れが残らないよう丁寧に洗浄する必要があります。
これを怠ると、徐々に汚れが溜まり菌が繁殖してしまう可能性があります。
その状態でコーヒーを入れて持ち歩くと、コーヒーに菌が混じることは十分に考えられます。
しかしながら、これは水筒に限らずどんなものでもきれいにしておかなければ同じこと。
使用後にちゃんと洗剤で洗浄しておけば避けられる危険と言えます。
3.腐る
もしかしてあなたは、水筒に入れるコーヒーにミルクや砂糖を入れていませんか?
特にミルク。
これはとてもヤバいです。笑
ミルク、すなわち乳製品はとても腐りやすいもの。
特にホットコーヒーにミルクを入れるとさらに腐敗が進みやすくなります。
ちょっと想像してみてください。
真夏の暑い日にコーヒーにミルクを入れた状態で何時間も放置したらどうなるか。
間違いなく腐りますよね?
それを飲んだらどうなるかは火を見るより明らかです。
ですからカフェオレなどのミルクコーヒーを水筒に入れて持ち歩くのはNGですから気をつけてくださいね。
コーヒーを持ち歩きたい人が選ぶべき水筒とは
ここまでをまとめると、
・コーヒーを水筒に入れて持ち歩くと酸化して不味くなる
・雑菌の繁殖を防ぐため、使用後はきれいに洗浄する
・乳製品の入ったコーヒーは腐るのでNG
最近の水筒は内面を抗菌コートしてあったり、真空にすることでコーヒーの酸化を最小限に抑えるなどの「おいしさを保つ」工夫がなされた製品も出ていますので、選ぶ際にはそういう機能を選択基準にすると良いでしょう。
コーヒーを持ち歩くオススメの水筒3選
とはいうものの、数多い選択肢の中からどれを選べば良いのか・・・
結構迷ってしまう人も多いのでは?
ということで、コーヒーを持ち歩く際にオススメの水筒を幾つか紹介したいと思います。
Snow Peak ステンレス真空ボトル
出典:https://www.amazon.co.jp/
オフブラックで統一されたオシャレなデザインが特徴の水筒です。
保温性能は今回紹介する製品中ダントツで、長時間アツアツのコーヒーが楽しめます。
その分、価格は高めですが性能を考えると納得できるレベルかと。
キャンプ用品などを手がけるスノーピークは金属加工で有名な新潟県三条市に本社を構えるアウトドア総合メーカー。
金属加工の高い技術力に裏打ちされた製品は信頼性も高く、オススメです。
サーモス 真空断熱ケータイマグ
出典:https://www.amazon.co.jp/
ステンレス保温・保冷製品のパイオニア、サーモスの真空断熱ポットです。
ワンタッチで開閉できるフタはとても使い勝手が良く、片手で蓋を開けてコーヒーを飲むことができます。
ボトルカラーもブラック、ホワイト、カーキ、スノーブルー、ラベンダー、ローズレッドの6色から選べるのも楽しいですね。
タイガー 水筒 サハラマグ
出典:https://www.amazon.co.jp/
タイガー魔法瓶のステンレス製水筒です。
保温性が高く、長時間の持ち歩きでも珈琲が冷めにくいのが特徴。
この水筒の他社にはない特徴が「オートロック」機能。
片手でフタを開けられるのはサーモスとよく似ていますが、この水筒は蓋を閉めると自動でロックがかかるため、バッグに入れていて知らずに蓋が開いていた、バッグコーヒーまみれ・・・ということがありません。
デザインもスッキリとしていて、個人的には好印象。
その他の水筒について
今回オススメの水筒を3種類紹介しましたが、これ以外の水筒はオススメできないというわけではありません。
どのメーカーの製品もとても優れており、正直言ってどれも大きな差があるわけではありません。
強いて挙げれば、ということで3種類を紹介しましたがそれ以外のモデルも性能面では大きな差はありません。
もし今回紹介した3種類の水筒は「ちょっとな・・・」とお感じでしたら、是非ともご自身で色々と探してみると良いですよ。
結局のところ
今回はコーヒーを水筒に入れて持ち歩く際の注意事項についてまとめてみました。
コーヒーは酸化しやすい飲み物ですから、水筒に入れて持ち歩けば徐々に酸化して美味しくなくなるのは仕方のないことです。
これを最小限に抑えるために、酸化しにくい水筒を選ぶのがもっとも手軽で効果のある方法です。
今回の記事を参考に、あなた好みの水筒を選んでいただければと思います。
ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。