普段さまざまな場所で見かける「白身魚のフライ」
お弁当屋さんや定食屋さんではお馴染みですよね。
また自宅でも食卓を彩る機会は多いのではないでしょうか。
そんな白身魚フライですが、原材料の欄を見ると「ブルーホワイティング」と書かれていることがあります。
ブルーホワイティング・・・?
なんだか聞いたことのない名前のブルーホワイティングですが、どんな魚なんでしょうか?
ということで今回はブルーホワイティングについて原産地や栄養なども含めて説明していきたいと思います。
ブルーホワイティングという聞き慣れない魚、いったい何者?
○○ホワイティングという名前が付いた魚って、ブルーホワイティング以外にも何種類かいるんですが、実はこれらの魚には共通した特徴があります。
それは「タラ(鱈)の仲間」だということ。
とはいうものの鱈とは違う魚のようでして、身が白いところからホワイティングという名前が付与されているのではないかと。
身が白く、周りにフライの衣がしっかり付いてしまえば、その白身魚が鱈だろうがなかろうが、味さえ良ければもうどうでもいい・・・なんて私は思ってしまうんですが。
というわけで、実際の白身魚フライはほとんどが鱈ではない「鱈みたいな魚」のフライなワケですね。
ブルーホワイティングもそうした「鱈みたいな魚」のひとつとして市場に大量に出回っているということです。
ブルーホワイティングはどこで捕れる魚?
冷凍の白身魚フライのパッケージに貼られている表示を見ますと、ブルーホワイティングの原産国はたいがいが中国となっています。
へぇ、ブルーホワイティングは中国でよく捕れる魚なのか・・・
とお思いでしょうが、それは大きな勘違いです。
鱈の一種ということから想像がつくかと思いますが、この魚も鱈と同様に深海魚です。
通常は水深300m〜400mあたりに生息していますが、深くは水深1400m付近でも見られます。
体調は平均30cm前後ですからそんなに大きな魚ではありません。
で、どこで捕れるかと言いますと、おもに大西洋で捕れるんです。
特に北東大西洋地域に多く生息しており、この地域ではとてもポピュラーな魚です。
え、じゃあなんで原産国が中国なの?
はい、それは大西洋で捕れたブルーホワイティングが中国で白身フライとして加工されているためだと思われます。
中国近海で捕れるわけではありませんよ。
で、栄養とか味とか値段とかどうなの?
ブルーホワイティングの栄養はどうなんでしょう?
まあ、私たちがそれとは知らずに頻繁に食べている白身魚フライですから、そんなに変なものではないことは想像できると思いますが、主な栄養は以下です。
ナイアシン、タンパク質、リン、ナトリウム、カリウム、ビタミンB1、B2、A、カルシウム、鉄など・・・
ビタミンもミネラルも豊富ですし、タンパク源としても優れたもののようですね。
そして味は・・・これはもうよくご存じですよね?
普通に美味しい白身魚フライです。
ホカ弁ののり弁当にのっている白身魚フライとか、ブルーホワイティングを使用していることが多いと思われますから、十分に美味しいです。
そしてお値段ですが、よく業務スーパーなどで売られている冷凍の白身魚フライは白身魚フライひとつが約30円程度です。
安!
栄養価もそこそこあって値段も安い、しかも食べると凄く美味しい。
良いと思いませんか、ブルーホワイティング。
結局のところ
今回は知らないようで結構お世話になっているブルーホワイティングについて説明してきました。
私たちは普段、それとは知らずに美味しく頂いていたんですね。
名前だけ聞くとよく分からない魚のように感じてしまいますが、要は白身魚フライの素になっている魚です。
この次に白身魚フライを目にしたら、それはブルーホワイティングかもしれませんよ?
ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。